旅立つ友へ。

2007年2月16日 友達
留学していた友人が本格的に現地・上海で就職するという。

あなた達と卒業旅行に行った上海。
私も去年仕事で出張した上海。

大学の頃は、そんな未来が来るとは思ったこともなかった。

私がただ漫然と、将来への恐怖感を持っているだけだった頃、
私より若いあなたは着実で、具体的なステップを登っていた。

その構図は今でも変わらないのかもしれないね。

私はもうすぐ27歳になる。

22歳の時より、遥かに強くなったし、能力も向上した。
でも、あくまで「私にしては」だね。

世間から見たら、27歳にしては私はとても幼稚だろうし、
あなたはたった26歳と思えないほどしっかりしているから。

今の私にとっては、一番大学時代を思い起こさせる友人だ。
あの時代は世間と隔離された特殊な世界で、居心地が良くて、

でも、現実離れし過ぎていて、就職した後は他の実学を
勉強してきた人達に潰されてしまうのでは、と恐怖感も
あったりしたね。

私は卒論の出来がすこぶる悪かった事や、卒業直前の
人間関係が悪くなってしまった事に過敏に傷ついていた。

卒業した後は「歴史」も「中国」も、自分とは何の関係も
無いのだと耳を塞ごうとした。

どこにいても自分の志を通すあなたと違い、中国語は
卒業してからは全く勉強しなかった。もう、忘れていた。

おかげで、今の仕事に就いてからは同僚に嘲笑される事も。

だけど、大学時代の私と違って、今の私はその程度で
過敏に傷ついたりはしない。

留学もしてない、第二外語で中国語をやっただけの自分が
ここまでやってこれただけでも自分は偉いのだ、と。

打たれ強くはなった。でも、やはりあなたにはかなわない。

あなたに最も似合う専門職で、羽ばたかれますように。

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